中国語学習に欠かせないこと(最終回)

 

  中国語の教室を辞めたことを話すと、家族が「もったいない、せっかく時間とお金かけたのに」と言い出しました。確かにそれもそうです。

 

 私は違うスクールに通うことにしました。また、体験レッスンからです。中国人の若い先生です。

 

 「中国語はどのくらいできますか?」

 「2年半習いました。中検3級取りました」

 「そうですか。では、これを読んで下さいね」

 

中国語の短文を渡されます。ところどころ分からない単語があったけれど、まぁまぁかな?とほっとした瞬間、「思ったより、出来ませんね。では、簡単な会話をしましょう」

 

 もう頭が真っ白です!

 

 結果「ご希望はHSK4級合格コースでしたが、もうひとつかふたつ、レベルを下げるのをお勧めしますよ」とにっこり言われました。

 

 立ち直れないまま、次のスクールの体験レッスンです。

 

 ここでも中国人の女の先生に学習歴と検定の有無を尋ねられたあと、HSK4級の教科書を読むように言われました。読み始めたら、途中でHSK3級の教科書に変えられ、更に自己紹介して下さいと言われ、完全に撃沈しました。

 

 「中検3級お持ちだと伺ったのですが。四声ができていないようです。音もよくあるローマ字読みになっています」

 

 もう、何も聞こえなくなりそうです。

 

 きっと今日は、中国語スクール業界で『必要以上に厳しい評価を下すべし!』って決められた特別な日だよね、と思うしかありませんでした。

 

 2年半やって中検3級。でも中国語力がほぼゼロってどう言うことなんでしょう。

 

 ここでようやく気づく私、『中国語は四声や音の読みが適当じゃだめだったの?』

 

 ずーっと前、中国語の話せない友達が言っていた「発音、そっくりじゃないとダメらしいよ」のブーメランにバッサリ心を真っ二つにされた日となりました。