· 

コロナ時間を経て気がついたこと

 緊急事態宣言が解除され、都市間の移動も緩和されつつあります。一時期の緊張状態から抜け出し、ほっとしました。

 

 医療、衛生や経済の領域の専門家によると、これからは、コロナウィルスの感染予防策をとりながら、コロナ前とは違った新しいライフスタイルが社会の中で形作られていくそうですね。

 

 アジアのことば教室では、感染リスクを低減するために、現在もリモート中心のレッスンをしています。

zoomやスカイプなどを利用した遠隔レッスンは、スタートした3月当初は手探り状態でしたが、受講してくださっている皆様のご協力のおかげで軌道にのってきました。

 

 実際にリモートレッスンをしてみると、よいことが沢山あることに気が付きました。

 まずは、教室までの移動時間や交通費の節約になる。そして、ネット環境とデバイスがあればレッスン場所は自由に決められる、というメリットがあります。

 お財布やスイカを持って出かけなくてもいいし、レッスン直前まで仕事や家事などの用事ができるのは、とても助かります。移動の時間を他のことに使える。昼寝してもいいし、お茶してもいいし。私の場合は子供たちとの会話がものすごく増えました。食事も、好きな読書もゆったり気分でできるようになりました。

 二つ目のレッスン場所を自由に設定できるというのは、リラックスしてレッスンできるということにつながるのだと思います。外出の準備が必要ないので、外出に伴う緊張感がなく、ちょうどいい感じで肩の力が抜けて、レッスンを受けてくださる皆さんは発音練習がすらすらできてしまっています。

 

 しかし、課題もあります。リモートレッスンの環境がなければレッスンできないということ。今回、リモートレッスンのノウハウを身に着けるのは、私にとっては死活問題でしたから、なんとかここまでこぎつけました。でも、デバイスを使ったリモート活動がそれほど重要ではないという方にとっては、やはりSkypeやzoomを使うことは、まだまだ遠々しいことだと思います。なので、アジアのことば教室ではリモートレッスン中心ではありますが、リアルスペースでレッスンをご希望されている方にはお部屋をご用意してレッスンしています。

 

 コロナ後の世界は、まぎれもない新しい時代。「色々な初めての試み」、「様々な課題の解決」を繰り返しながら、自分にピッタリな環境やライフスタイルを作っていくのだと実感しています。

 

 今は、中華圏から日本にいらっしゃるお客様が減っているし、日本から海外への渡航もまだ躊躇があります。東京オリンピックの行方も揺れ動いていますが、経済や世界が変動しても、中国語の素晴らしさは不変ですよね。文化と言葉の違いを超えて中国語でコミュニケーションが取れた時は、本当に感動してテンションがあがります。

 私は今回、仕事のキャンセルや外出自粛で在宅時間が激増した中、中国のドラマ、ニュース、ポッドキャスト、ユーチューブを視聴したり、古典や現代の文学やエッセイを読んだりして過ごしました。中国語の海の中でぷかぷか漂っていました。至福の時間です。やっぱり中国語は素晴らしい言語だと思いました。

 これからも、レッスンの形は臨機応変にデザインしながら、中国語を学びたい皆さんと一緒に中国語を楽しんでいきたいと思っています。