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withコロナの企業研修の形

 企業の中国語研修のお仕事をいただくようになり10年が経ちました。毎回、基本的に非常にタイトなスケジュールでレッスンが進行します。一番多いパターンは、1回1.5時間~2時間を週2~3回ペースです。過去にお一方、15時間で赴任された方がいらっしゃいましたが、だいたい30~100時間は日本で発音と文法の基礎を終えて赴任の準備をされる方が多いです。

 

 コロナ流行以降、企業研修はほぼ全てオンラインになったので、レッスン環境は大きく変わりました。

 

 以前は通いの対面レッスンが主流でしたから、先方は会議室などレッスンのための場所の確保をしなければなりませんでしたし、私は会社まで移動していました。レッスンのオンライン化は場所の確保と人間の移動という手間を省いてくれました。

 

 もう一つの変化はレッスンスケジュールです。企業の社屋に部外者が入るためには様々な手続きが必要です。また、就業時間から大幅にはずれた時間にレッスンをすることもできませんでした。今は、入退館の手続きがなくなり、在宅ワークの枠組みでレッスンスケジュールが組まれるため、早朝から夜、そして土日祝日にもレッスンが入ります。

 

 毎週数時間、マンツーマンのトレーニングをするので、最後のレッスンはさすがに名残惜しさがあります。対面でもオンラインでも交わす言葉は変わりませんが、お会いしてお見送りしたかったなといつも思います。