「中国語は学校に通った方がいい」と言う、中国語を話したことも、習ったこともない友人のアドバイスをどう言うわけか真摯に受け止めて、私は学校通いを始めました。
1ヶ月に3回。50分授業のマンツーマン。最初の1ヶ月は発音練習で3回が終わり、次の月から『汉语口语速成』と言う教科書を使った授業が始まりました。
私はここで2年半学びました。始めた頃、2年半も習ったら、台湾で友達のショッピングの通訳ぐらいしているイメージでした。
実際の私はどうだったでしょう?
結果報告1 :中国語検定の4級に合格し、続いて3級にも合格しました。
結果報告2:まだ拼音が正確に読めません。覚えた単語のほぼ全ての四声はあやふやです。つまり、会話は難しいし、話すなんて到底無理です。しかし、当時の私はあまり気にしていませんでした。英語だって6年やってみんな話せないのが普通だものね、と軽く思っていました。
2年半で学校を辞めた理由は、非常にシンプルです。中国語が全然楽しくなくなったから。
中国語検定合格のために、問題集を買って解き、参考書を読み、家族に「すごいねー」と言われるほど頑張りました。しかし、私の合格の裏にはテクニックがあります。拼音や四声が全くできない私のために、点数の取れる読解と作文のプリントを先生が用意し、コピーされた過去問をたくさん解きました。
中検3級合格を報告した日、先生は「次はHSK4級の勉強をしましょう」と提案して下さいました。帰り道、ちっともやる気が出ない自分に気づき「中国語、つまんない」と胸いっぱいに悲しさが広がったことを覚えています。
しかし、もっと悲しくなるのはここからでした。拼音と四声ができないことが致命的だと気づくのは学校を辞めてからです。友達が以前「発音をやるために学校に行った方がいい」と言う言葉の本当の姿が現れ始めるのです。
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