無理だ!と思ったら

 

  学習の悩みを聞いて頂く中で、あきこ先生に「会話レッスンをしてみてはどうでしょう?」とご提案いただきました。

 

 中国語で中国人と会話する?いやぁ、それは難しいのでは? 頭の中は『無理』100%。しかし、なんかこの状況、よく遭遇した覚えがある。

 

 子育て中、誰よりも慎重な性格だったうちの子供。事あるごとに「無理だよ、できない」を連発。その度に「ねぇ、『無理』って使わないようにしよっか。その言葉は行き止まりだからね。失敗でもいいの。やってみたら、すこーしでも進めるんだよ、全然違うと思うよ。」と何度となく言った覚えが。

 

 立場が逆転した途端、その恐怖心、今、完全に分かりました。ずいぶんな圧力をかけ、知ったようなことを言っていたものです。励ましのつもりのハラスメント?ちょっと反省。 う〜ん、ただ、チャレンジしたらすこーしでも進めるって、それは確かにそうだ、とも思う。

 

 過去の発言全面撤回も無責任。道はひとつ。自ら証明するために『無理の壁』超えてみることにしました。あき子先生に準備を手伝って頂き、との会話レッスンを開始。

 

 準備とは、先生と一緒にあらかじめ設問を作り、想定される会話に対しての回答を考え、時間内に十分な会話をする布石です。それでも私の中国語力で会話になるのか心配は尽きません。その気持ちを察して下さった先生は「もう一度言って下さい」「聞き取れません」など20を超える中国語のフレーズを教えて下さいました。慌てずにこのフレーズで間を繋ぐようにアドバイス。

 

 さらなる最終手段へも言及して下さいます。「どうしても続かない、時間が余った、という時は、テキストで勉強した文章などを『読みます!いいですか?』と音読して聞いて頂きましょう」と、あらゆる対策を打って下さいました。こんな万全な準備サポートがあっては辞退する理由を探せません。

 

 

 準備。そうです。『当たって砕けろ』ばかりでは進展がないのは当然のこと。先生のサポートを受けて分かったことは、実力の無理、気持ちの無理、それを一緒にせず、出来る準備をひとつひとつやることの重要性。言いたいことと言えることの差異をどう埋めていくか。発想の勉強にもなりました。