習った言葉をすぐ思い出せない

 「アジアのことば教室」の動画を見て、この先生について新しい気持ちで中国語を始めよう、と思ったものの、発音のコンプレックスの呪縛から、なかなか実行に移せません。

 

 2019年に学校を辞めて以来、2022年の今、自分の実力がどのくらいなのかも分からなくなっていました。(いや、そもそも実力はゼロの判定を受けたような記憶もうっすらと)

 

 かつての教科書を引っ張り出し、テストを自分でしてみました。なんとと言う単語がすぐ出てこなかったのです。えぇぇ?私、どうしたの? 血が逆流寸前。「あんなに文章読んだよね、何度も出てきたよね、忘れた?」誰かに話しかけられているようでした。

 

 ”を思い出せなかったことで、2、3日クヨクヨし、いやいやも覚えているからまだ大丈夫、と自分を励ます。ふと思い立ってを声に出して発音してみると、両方とも四声が曖昧です。こんな基本単語が正しく発音できないとは!

 

 音読はしなくていいと割り切ったはず、そもそも辞めるって決めてなかった?辞めるって決めたり、やるって言ったり、どっちなの?もう、自分の人格が分裂気味。言い訳やらなんやらゴタゴタです。

 

 ここまでくると、緊急入院案件かもしれません。忘れているどころか、覚えていなかったのです。重篤な事態を知った以上、ジタバタしても回復の見込みなし。手術台に上がるしかないでしょう。

 

 再出発の決意ができました。

 

 その夜、YouTubeの動画をスクロールし、ホームページにアクセスしました。アジアのことば教室宛にメールを書き、私は発音を一からやり直すことにしたのです。2019年、中国語の学校を辞めて、2022年、再出発となりました。

 

 忘れて、また覚える。それが語学勉強!何十年も前に会った中国の留学生が言っていた言葉を思い出しました。