私はこの2か月間、毎日2コマ(1コマ25分)の英語レッスンを受けています。
これまで、「なんとなく」英語は喋れた方がいい、その方がかっこいいと思っていましたが、昨年来、仕事で必須となり「おしりに火が付いた状態」で英語の勉強に本腰を入れざるを得なくなりました。
昨年来の英語にまつわるいくつかの体験が、私の英語学習の非常に大きな原動力になっています。
はずかしく、情けない。
そして、憧れ。
中国系アメリカ企業から通訳、翻訳、リサーチの仕事を請け負うようになってから、週一回のチームミーティングに出ていました。
チームメンバーのうち、中国出身の人たちは中国語と英語の(ほぼ)バイリンガルです。欧米出身のメンバーは英語と自身の母国語(イタリア語など)の2か国語を流ちょうに話します。日本人は私一人です。
みんな話す速度が速く、しかも、業界用語が飛び交っており、そんなミーティングに参加すると、英語どころか、頼みの綱の中国語でさえ聴き取りもしゃべりも厳しくなってきます。
みんなしゃべれて、私だけがしどろもどろ。
最近、大手英会話スクールのコマーシャルでやっているような、あの場面によく似た環境に週1回1時間、身を置かなければならないのです。
あるニュースについて、一人ずつ意見を言う場面がありました。一人ひとり発表していきます。次の次が私の番、というところで、耐えきれず自分のカメラをオフにしてしまったことは何度かあります。その場が過ぎ去り、次の議題に移ったのを確認してから、ビデオをオンにしたりして。(週初めのチームミーティングはオンラインでやっています)
恥ずかしくて、情けないのと同時に、自分の意見を英語で自在に表現できるチームメンバーたちが輝いて見えました。
あんな風になりたい。
そんな経験が私の英語学習の原動力です。
諦めずに学習を続けていると、少しずつですが、「聴こえて話せる」自分に気が付きます。
その「自分、できてる!」という感覚が学習量をさらに増やしてくれます。
脳が英語に慣れてくると、単語やセンテンスが頭に入るスピードも速くなってきます。
「走り出したこの気持ち、もう誰にも止められない」
80年代のラブソングみたいですが、まさに、そのような感じです。
動き出すと回転が速くなり、そして「できる」感覚は快感です。
ここまでくるのに約1か月かかりました。
英語学習の習慣化に1か月です。
劣等感と憧れからスタートし、軌道に乗り始めたら快感が増幅する。ここまで環境を作り上げることができたら、あとは多分、大丈夫。このサイクルを死守するだけ。
つまり、軌道にのせるまでの習慣化が重要で、習慣化のためには、やらなきゃいけない環境を作ってしまうことです。
中国語学習になぞらえると、入門のうちは1週間にせめて2回はレッスンを受けた方が、学習の好循環を作りやすいと思います。
週一のレッスンだけで身につく語学なんて、ないのだから。
過去、週一回の英語レッスンで何度も挫折をした私が、いま、毎日、強制的に2レッスン受講してみて、改めて学習密度の高さの重要性に気が付いたのでした。
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