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即戦力になる日本語訳のコツ。

昨日、中国人の同僚から「”我是很不喜欢追剧的人”って日本語でどう言うの?」と聞かれました。

 

四角四面に日本語に訳すと「私は定期的にドラマを見ることがとても嫌いな人間です。」という感じでしょうか?

 

まあ、意味は分かるけど、話し言葉としてはぎこちなさを感じます。説明に使う「是」を使っていますしね。

 

そもそも「追剧」を一言で言い表すのもなかなか難易度が高い。

 

そこで、自然な会話表現として訳すには工夫が必要になってきます。

 

私が彼女に返した訳は「私は連ドラは見ません」です。

 

原文は「不喜欢|が入っているので「嫌い」と入れるべきかどうか?

 

「私は連ドラが嫌い」と訳すと、まるで「連ドラ」自体が嫌いだと誤解されそうなので、「見ない」という意志的な否定の表現を使いました。

 

中国語の基礎文法を勉強する段階では、単語一つ一つの意味を覚えることに重きを置きますが、HSK4級レベルの読解に取り組むときは、文脈に沿って原文をより自然な日本語に寄せていく工夫も必要だと思います。

 

これは、通訳や翻訳(現在はチェックの方が多いと思いますが)を仕事にする時、意識しておくとよいポイントです。誤訳は避けなければなりませんが、文脈をくみ取った意訳ができると即戦力になります。