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妄想があなたの中国語を加速させる

 2021年最後の私の変化は、英語を学びなおし始めたことです。久しぶりに開いた参考書には、前回学びなおしにチャレンジした日付が書かれていました。2017年1月。4年前にも一度、一念発起して始めたんだった。中断して久しいのでまた振り出しにもどります。

 

 今回は明確な目標があります。私が日本語を教えているフィリピンの方が来年、来日する予定なので、その時には彼女と英語で沢山話したいと思っています。いつもパソコンを通して片言の英語とタガログ語で彼女と話しているのですが、実際に会えることになり興奮しています。

 

 今、私は流暢な英語でおしゃべりをする自分の姿を日々、思い描いています。そんな想像をしながら勉強していると、以前は無味乾燥だった例文を今は「彼女と話す時にはどうアレンジすればいいんだ?」などと考えながら読めるようになりました。

 

 30年前、中国語を勉強し始めた私は、毎日、声調とピンインの音読練習をしていました。発音記号の羅列を音読していただけですが、日本語にはない声調と中国的な発音にうっとりしながら、まるで自分が流暢に中国語をしゃべれているような錯覚に陥って飽きることなくひたすら音読していました。

 

 あの時の錯覚と想像が地道な発音トレーニングを支えてくれたことは間違いありません。一生、中国語の運用に堪えうる発音の基礎体力をあの時に養えたことを思うと、語学習得に錯覚や想像が大きな効果をもたらすことが分かります。

 

 あなたは、誰とどこでどんな風に中国語をしゃべりたいと思っていますか?

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