· 

一つだけ選ぶなら母音の[u]

中国語の母音は35個(特別母音を加えると36個)ありまして、標準的な発音をつくる上では、どれも疎かにできないのですが、「一つだけ最も大事な母音は何か?」と問われたら、私は「u」を挙げます。

 

皆さま、ご存じの通り、中国語の母音の発音はそもそも日本語の母音とは違う音です。

 

5つの母音を発音する時は、それぞれの口の形を意識して標準の音を作っていきます。

 

先生の言う通り、テキスト通りに口の形を作ればよいのですが、なぜか「自分の発音がまったくお手本とは違って聞こえる」「全然、中国語っぽく聞こえない」という時は、次の方法を試してみてください。

 

単語でもフレーズでもよいのですが、その中から「u」の発音を見つけて印をつけます。ここで、「じゃあ、wにも印をつけるんだな」と気づかれた方は素晴らしい!

 

印をつけた「u」「w」を発音する時は、かなり唇をすぼめます。

 

どのくらいすぼめるかというと、細いポッキーがやっと通るくらいの狭さです。自分で「いま、細いポッキーくらい口先をすぼめている」と思っても、実際はそこまですぼまっていないことがほとんどです。

 

レッスンで「口を細いポッキーくらいすぼめてください」と言っても、皆さん、大概は細めの竹輪くらいです。

 

ですから、かなりギュッと口先をすぼめます。

 

「u」の発音と言えば、最も重要と言っても過言ではないのが「我(wo 3)」です。

 

使用頻度が高いこの発音を口をすぼめて言うだけで、その中国語の単語、フレーズがきりっとしまり、ネイティブっぽさが漂ってきます。

 

簡単なように思われるかもしれませんが、このことを意識して中国語を読み続ける、または話し続けることは結構むずかしいです。

 

しゃべっているうちに次第に口は広がっていきます。日本語の「う」くらいに。

日本語母語話者にとっては、日本語の「う」の口の形が一番、楽だからでしょう。

 

発音をもっとシャープにしたいと思われている方は、ぜひ「u」から始めてみてください。