中国語の学習歴があり、何ならすでにHSK3級や4級を持っている方からのレッスンのお問合せがだいたい6割です。
その6割の方々は発音の学び直しをしたくて当教室に来てくださいます。
まず、目立つのが声調の不安定さ。声調は中国語の屋台骨、このトーンのコントロールができないことには「通じる中国語」を話すことはできません。
声調を安定させるために必要なことは、トレーニングはもちろんなのですが、それより先に「中国語を話すときは必ず指定通りの声調でなければいけない」という意識づけが大切です。
次に気になるのが有気音の弱さ。無気音と有気音の区別がついていないケースがままあります。これでは、中国語特有のメリハリに欠け、また、有気か無気かあいまいなため、せっかく一生懸命しゃべっても通じにくくなってしまいます。
この有気音については、発音レッスンスタート後にすぐにできるものではないので、舌や口の動かし方を確認しながら早期に発音のコツをつかんでしまうことが重要。
「そのうちできるかも」とトレーニングをしないでいると、「とりあえず発音」が染みついてしまい、後々の発音矯正が難しくなる、というのが、これまで多くの発音トレーニングをしてきた私の感想です。
中国語学習をスタートさせた直後は、自分の発音が正しいかどうか?有気音と無気音の区別が十分ついているか?自分自身で判断しにくいと思います。
「通じる発音」の基礎体力を作る入門、初級の時期は、早々に文法に取り掛かるよりも、まず発音に完全にフォーカスして、声調、そして有気音を含む中国語特有のピンインの発音のコツをマスターしてしまうことがおすすめです。
「中国語は発音よければすべて良し」と言われる言葉ですから。
無駄な労力と時間をかけないためにも、学習初期段階の発音練習をぜひ、重視してください。
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